フリーってどういうこと？
全てにおいてフリー！
📷フリーのカメラマンとはよく聞く言葉ですね。でもフリーのカメラマンってどんな存在か、どんなことをするのか、詳細を知っている人はあまりいないと思います。今日は核心に迫ってみたいと思います。今後もこの課題については詳細を話してみたいと思います。
フリーのカメラマンとは、簡単に言うと全てにおいてフリーだということです。会社に属さず自分で自由に仕事をして生きていくということです。これだけいうとなんと素晴らしい仕事なんだ、と思われるかもしれませんが、実際はそう簡単なものではありません。
📷フリーということは原則一人で全てをしなくてはいけません。誰も助けてはくれません。フリーとしてスタートしたいと思っても、なんの実績もなければ誰も振り向きもしてくれません。現実は本当に厳しい世界です。
フリーと言ってもある事務所に属しているというような人もたくさんいます。マネージメントをしてもらうという感じでしょうか。マネージャーがいて仕事を回してもらったり、探してもらうという感じです。 私も一時期そういう会社に属していたこともありますが、はっきり言ってほとんど有効な仕事は入ってきませんでした。
もしあるカメラマンに仕事の話があるとします。そのカメラマンがスケジュール的にダメな場合事務所の他のカメラマンを紹介するということになります。こういうやり方が一般的です。つまり、もともと自分にこなかった仕事のおこぼれをいただくという展開です。マネージャーはいろいろいいことを言って、この別のカメラマンでも同じような味が出せると言うでしょう。でもこういうやり方では私は嫌でした。
もちろんフリーのカメラマンで食っていくのはとても大変なので、食っていくためにはそういうおこぼれの仕事でもいいというカメラマンもたくさんいます。とにかくどんな仕事であっても、ある程度自分の本意でない仕事もして、自分にきた仕事に自分の個性を出せばいい、、。と言う考え方です。これも決して間違ってはいません。ただ自分がそれで満足するかどうかですね。
私はカメラマンが7人も8人もいるような環境は好きではありませんでした。いろいろと比較されること自体私は意味がないと思っていました。
📷こういう事務所のやり方はいろいろありますが、便利な面も当然あります。忙しくて自分で売り込みができない時に事務所がやってくれるということです。でも彼らのやり方は全てのカメラマンをクライアントに紹介するやり方ですので、自分の存在は大きな選択の中の一つにすぎません。
経理や書類関係をやってくれる場合もあります。仕事だけを紹介してくれて、あとは全てこちらがやるというケースもあります。毎月マネージメント料の請求書がくるわけです。
私は電話一つで始めました。
☎️私の場合は基本このやり方でした。はっきり言って、誰かに頼むか自分でやるかのどちらかです。
誰も助けてくれないのがフリーという存在ですから、自分がどれだけ度胸があるかにかかってきます。アーチストというものはとかく人間付き合いが下手な人もいます。そういう人はマネージメントをしてくれる人や会社に頼る方がいいかもしれません。
私はその逆でした。全ての結果を私の努力というものに託したいと思ったのです。成功しても失敗しても全ての責任は自分にあるということです。
自分でやると全てのことを自分で解決しなくてはいけないので問題は山積です。大変な苦労が待ち構えています。でも自分で売り込むことのメリットは当然あります。苦労してアポを取って、クライアントに会うわけですから、自分という存在のみを売り込むことができます。他のカメラマンはいません。当然インパクトは絶大です。
ということは、当然クライアントと知り合いになれるということになります。直接喋れるということになります。これも実に大きな要素になります。あなたならどちらを選びますか。
どうやってフリーになるか？
最初に述べたようにフリーというのはそう簡単になれるわけではありません。学校を出たばかりでフリーと言っても誰も見向きもしないでしょう。
一般的には、ある会社に勤めて何年も過ごし、十分な実績と人間関係ができた上でフリーになるという手法。さもなければ、有名な人のアシスタントになって立派な作品集ができ、ある程度の人間関係ができた時にフリーになるかのどちらかでしょう。
このいずれの手法もいやというならば、私がやったように、電話をかけまくって自分で道を開いていく以外に方法はありません。
私はほとんどなんの実績もなく、40個ほどのスライドを持ってクライアントにアタックしました。これも一つの手法です。フリーの人はみんないろんな歴史を持っています。これだという法則はありません。みんな違うのです。
