フォトグラファー・カメラマンという職業を徹底的に分析!
📷私は数十年にわたって写真家として世界中で活動をしてきました。日本をはもとより世界の8カ国ほどに写真家として住んできました。このサイトでは「カメラマンになるには」というキーワードに特化して徹底的に分析していきたいと思います。入ってみないと分からないことをいっぱい紹介します。
カメラマンを志している人、写真関連の職業につきたい人、モデルやスタイリスト・メークアップアーチストなどに興味のある方。写真が好きでしょうがない全ての方に何らかの方向性を与えられたら最高です。
フォトグラファー・カメラマンとは
フォトグラファー・カメラマンとは「写真を撮影する人」というのが根本的な意味であるのは当然ですが、日本では「フォトグラファー」「カメラマン」「写真家」などと呼ばれています。でも、この中で「カメラマン」というのはとても日本語的な表現だということを言っておきたいと思います。
日本では自分を紹介する時この3つのどれを使ってもあまり変わりないと思います。ただ、正直なところ、一番使われているのは「カメラマン」という表現ではないでしょうか。
例えば自分がそういう人間だとして、クライアントなどに電話をしたとすると「カメラマンの◯◯です」というのが一番多いと思います。日本では結構この「カメラマン」という表現が一般的かと思います。
もちろん自分のことを常に「フォトグラファー」「写真家」と呼んでいる方もいるとは思いますが、何か格好をつけているような雰囲気を相手に与えるかもしれません。何となくですが、、。
ただ、海外ではこの「カメラマン」という言い方は全く存在しません。少なくても写真の世界ではないでしょう。「Photographer」が一般的です。映画の世界では海外でもムービーカメラを操作する人を「Camera man」という表現を使いますが、写真の世界ではないでしょう。
外国人や海外で「カメラマン」なんて言わないでくださいね。「なにそれ?」って言われますよ。
日本でフォトグラファーと言いたいなら「個性」を持て!
「フォトグラファー」という表現の方が何となくかっこいいということも事実だと思います。日本でもこの表現を使いたいのなら、やはりアーチストとしての何らかのクオリティを持った作家となることだと思います。「Style」つまり「個性」を持った写真家になれれば堂々と「フォトグラファー」と言えるのではないでしょうか。
ファッション雑誌の中で誰が撮っても変わらないような写真ばかりを撮っていたとしたら、それはまず「カメラマン」という表現でいいと思います。これはファッションに限らず、物などの撮影をしている人にも言えます。
日本ほど雑誌の多い国はないと思います。写真家は使われてなんぼの世界なので需要がなければ存在できません。その意味では東京は素晴らしい環境を持っています。単純な写真ばかりを撮っている写真家はこの東京には万といると思います。
やっていくと分かることなのですが、写真家にとって一番大事なのは「Style・個性」があるかないかです。誰が撮っても同じような写真を撮っていたとしたら、仕事の面では結構回っていくとは思います。日本の雑誌では個性的な写真を必要とするのは全体のごく一部です。被写体を綺麗に、確実に撮れる人間はその意味では重宝されます。かえって「個性」のない方がいい場合もあるのです。でもこれだと写真は食っていくただの手段にすぎません。
アーチストのレベルにまで自分を持って行きたいのであれば「個性」にこだわるべきです。誰が見ても「あの人の写真だ」と言わせられる写真が撮れれば、あなたは真の「Photographer」と言えるでしょう。