スマホさえあればの時代!
📷スマホさえあればなんでも簡単に撮れちゃう! こんなことが常識となった現代!
今までのカメラはいったいどうなってしまうのでしょうか。このまま消滅してしまうのでしょうか。
大手のカメラメーカーは苦戦しています。スマホのカメラが日々進歩し大きなカメラで撮影するのと大差ない写真が圧倒的な気軽さで撮れるようになったのです。こんなことはアナログ世界で育った私には想像もできませんでした。まさに画期的なことです。
いちいち重いカメラを持つ必要もなくなったのです。いつでもどこでも身近にカメラがあるということは人類が生きてきた過程の中でありえないことでした。
デジタルの出現が全てを変えた!
📷そもそも写真が発明されたのは1800年代の初めあたりとされていますが、それから約200年近くも人間はアナログ写真を追求してきたわけです。そこにまさに西暦2000年を迎えようとしている時期にデジタルなるものが出現したのです。
1980年代に入ると家庭用のコンピューターが出てきました。まさに世の中はデジタルへまっしぐらに進んでいくこととなるのです。カメラの方もデジタルが出てきましたが、まだまだクオリティの面で実際の仕事に使えるようなレベルのものではありませんでした。
私が記憶している限りではプロの仕事に耐えるカメラというのは2001年に登場した EOS-1D ではないかと思います。カメラだけでも60万以上はしたと思います。まだまだ誰でも使えるというような商品ではありませんでしたが、そのクオリティはびっくりするほど素晴らしかったのを覚えています。
私もこのカメラの出現によって初めて一台購入しました。ただプロの世界では、まだまだアナログ主体の商売が行われていったのです。コンパクトカメラは一般にアマチュアに使われていましたが、なかなかプロの世界の人たちはデジタルに移行することができなかったのです。
これにはいくつかの要因があります。まず広告代理店の上層部の人たちがアナログ世代だということです。かたくなにアナログにこだわる人間がまだまだいたのです。人によってはコンピューターを嫌ってメールさえもしない連中が多数いたのです。
カメラマンの中にもデジタルのクオリティを批判し、かたくなにアナログカメラにこだわる人間が多数存在しました。フィルムの味はデジタルでは絶対に出せないとか、デジタル写真の粒子は四角に見えて最悪だとか。これらの問題は連中の無知から始まったことで、現代ではほとんど全ての表現がデジタルカメラでできてしまうと思います。
若者はコンピューターに何の違和感もなく接し、コンピューターとともに育ってきました。業界のアートディレクターと言われる人たちもMacの使い方を知らないようでは仕事にならない時代に突入していったのです。
私が覚えている限りでは、2010年を過ぎてもアナログカメラによる撮影はまだ行われていたと思います。まだこの頃までは、もしカメラマンがフィルムでの撮影をしたいと申し出るとOKになっていたような気がします。ただこの辺りで世の中は急速にデジタル化への道を進んでいきました。
全てのアートディレクターがコンピューターを使い、そのワークフローに慣れていったのです。こういう環境の中で不便なアナログカメラは急速に姿を消してしまいました。
実際には2010年以降はまずデジタルでの撮影になったのではないでしょうか。アナログの撮影では撮った最終的な写真を見るのに数日かかったこともありましたが、デジタルの世界では撮影しているその時に同時に結果が見られるわけで、その利便性では到底デジタルにかないませんでした。
フィルム代なども当然かからないわけですから、コストダウンにもつながります。日本中の、いや世界中のプロ用のフィルム現像所などは急速に消えていきました。現在もいわゆるプロラボは存在しますが、最盛期とは比べ物になりません。
現代の仕事ではデジタル以外の手法で撮影するということはまず考えられないと思います。特別な何か要因がない限りフィルムでの撮影はないでしょう。
実際にはちゃんとしたカメラはスマホよりも優れている!
📷デジタル写真の出現によって写真環境は全く新しい次元に入ってしまいましたが、それをさらに新しい次元に持って行ったのがスマホです。
カメラの性能が著しく進歩し写真はますます身近なものになりましたが、これをスマホはさらに身近なものにしてしまいました。いくら小さく身近なものになったとはいえカメラはかさばるものです。わざわざカメラをいつも持ち歩くことはまず考えられませんでした。
スマホは現代社会では何があっても必ず持ち歩くものです。小学生からみんな持ち歩いています。2010年ごろからのスマホ革命ですっかり万人にスマホは浸透してしまいました。
誰でもいつでもどこへでも持ち歩くといえばまずスマホです。そのスマホの写真機能が発達したのですから、これはたまったものではないですね。
ただ、性能の面ではまだまだな所もあるんです。普通のサイトなどへの使用には全く問題はありませんが、高度な広告写真としてはまだ少し物足りない面が多々あります。でもこれは大きく拡大されて分かるレベルなので、普通の人には関係ないレベルかもしれません。
高価な一眼レフで撮った写真とスマホの写真を比較してみるとノイズやディテールの鮮明度などでかなりの差があることが分かります。
ただ、写真の後処理の技術が飛躍的に進歩してきたので、広告写真としてスマホの写真を使用しているケースもあります。スマホの強みはその軽さです。今までのカメラでやりにくかったアングルからでも圧倒的な手軽さで写真や動画を撮れるようになりました。この斬新なアングルはスマホの可能性を最も感じさせてくれる表現方法です。
スマホで大きな広告を撮影するというようなことが普通になる時代がもうそこまで来ているのかもしれません。